子どもはこの世に生まれて「私」を獲得するために成長していきます。子どもの成長すべてに自我が流れています。それはからだのいろいろな部分が見せてくれています。
生まれたばかりの時、赤ちゃんの脊髄はまっすぐになっています。はいはいやお座りができるようになると共に背骨(腰椎)に湾曲が生じてきます。これはまさに、自我の力が重力を克服しようとして起きることではないでしょうか。背骨の中に自我が働いていると言えます。この自我の力は幼児期の終わりに背骨をまっすぐにさせます。
直立姿勢は、常に下に引き下ろす重力の力に対抗する力があるのですね。だから、直立するのです。人間は立つようになっているから立つのではなくて、重力を克服するという意思があるから、立つのですね。これがシュタイナーの人間観で私がいつも感心するところです。まず、人間による何かの力があり、それが物質を現実化しているという見方です。唯物主義が定着している現代の考え方に疑問を持つことはよりよく生きるヒントになると思います。
子どもが立ち、歩くようになるとだんだんと土踏まずができてきます。7歳ごろになるとしっかりと形が見えます。これも重力に克服する意思が働いて、骨を持ち上げているのです。すごくないですか?(笑)
立ち歩きバランスを取ることで、子どもは自我の体験をします。肉体が変形するということは、まさに自我が重さを克服するフォルムとして表れているということです。子どもは幼児期に常にこの意志の力を働かせています。
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